
今年度・2017年の最低賃金が全国平均で25円引き上げられました。
参考:平成29年度地域別最低賃金額改定の目安について(厚生労働省)
引き上げ幅は昨年の25円と同じく過去最大の上げ幅。
今回は全国の最低賃金が10年前、そして前年度までと比較してどれくらい変化しているか見ていきます。
どうぞご覧ください。
訂正:『大阪府の29年度・引き上げ後の最低賃金』が間違っていた為、訂正しました。
私の街はどれくらい上がるの?全国の時給を比較してみた
表は左から順番に以下の最低賃金を表示し、それぞれ都道府県ごとに分かれています。
- 10年前の2007年10月に改定された賃金
- 2016年10月~2017年9月までの賃金
- 現在の賃金(2017年10月前後に改定※)
※賃金改定日は地域によって若干異なります。
詳しくはこちらからご確認ください。
地域別最低賃金の全国一覧(厚生労働省)
都道府県 | 2007年(10月) | 2016年(10月以降) | 2017年(現在) |
北海道 | 654円 | 786円 | 810円(+24) |
青森 | 619円 | 716円 | 738円(+22) |
岩手 | 619円 | 716円 | 738円(+22) |
宮城 | 639円 | 748円 | 772円(+24) |
秋田 | 618円 | 716円 | 738円(+22) |
山形 | 620円 | 717円 | 739円(+22) |
福島 | 629円 | 726円 | 748円(+22) |
茨城 | 665円 | 771円 | 796円(+25) |
栃木 | 671円 | 775円 | 800円(+25) |
群馬 | 664円 | 759円 | 783円(+24) |
埼玉 | 702円 | 845円 | 871円(+26) |
千葉 | 706円 | 842円 | 868円 (+26) |
東京 | 739円 | 932円 | 958円(+26) |
神奈川 | 736円 | 930円 | 956円(+26) |
新潟 | 657円 | 753円 | 777円(+24) |
富山 | 666円 | 770円 | 795円(+25) |
石川 | 662円 | 757円 | 781円(+24) |
福井 | 659円 | 754円 | 778円(+24) |
山梨 | 665円 | 770円 | 795円(+25) |
長野 | 669円 | 776円 | 801円(+25) |
岐阜 | 685円 | 776円 | 800円(+24) |
静岡 | 697円 | 807円 | 832円(+25) |
愛知 | 714円 | 845円 | 871円(+26) |
三重 | 689円 | 795円 | 820円(+25) |
滋賀 | 677円 | 788円 | 813円(+25) |
京都 | 700円 | 831円 | 856円(+25) |
大阪 | 731円 | 883円 | 909円(+26) |
兵庫 | 697円 | 819円 | 844円(+25) |
奈良 | 667円 | 762円 | 786円(+24) |
和歌山 | 662円 | 753円 | 777円(+24) |
鳥取 | 621円 | 715円 | 737円(+22) |
島根 | 621円 | 718円 | 740円(+22) |
岡山 | 658円 | 757円 | 781円(+24) |
広島 | 669円 | 793円 | 818円(+25) |
山口 | 657円 | 753円 | 777円(+24) |
徳島 | 625円 | 716円 | 740円(+24) |
香川 | 640円 | 742円 | 766円(+24) |
愛媛 | 623円 | 717円 | 739円(+22) |
高知 | 622円 | 715円 | 737円(+22) |
福岡 | 663円 | 765円 | 789円(+24) |
佐賀 | 619円 | 715円 | 737円(+22) |
長崎 | 619円 | 715円 | 737円(+22) |
熊本 | 620円 | 715円 | 737円(+22) |
大分 | 620円 | 715円 | 737円(+22) |
宮崎 | 619円 | 714円 | 736円(+22) |
鹿児島 | 619円 | 715円 | 737円(+22) |
沖縄 | 618円 | 714円 | 736円 (+22) |
※表中にある(+○○)は2016年10月からの最低賃金との差を表しています。
参考資料:平成19年度地域別最低賃金改正の答申状況、地域別最低賃金の全国一覧
ご覧頂いたように、最低賃金は2016年度より22円~26円の間で引き上げられました。
最低賃金「ベスト5」と「ワースト5」(現在)
ベスト5
1位 | 東京都 | 958円 |
2位 | 神奈川県 | 956円 |
3位 | 大阪府 | 909円 |
4位 | 埼玉県 | 871円 |
5位 | 千葉県/愛知県 | 868円 |
ワースト5
1位 | 宮崎/沖縄 | 736円 |
2位 | 鳥取/高知/佐賀/長崎/熊本/鹿児島 | 737円 |
3位 | 青森/岩手/秋田 | 738円 |
4位 | 山形/愛媛 | 739円 |
5位 | 島根/徳島 | 740円 |
全国で一番高い時給は東京の958円、一番低い時給は宮崎と沖縄の736円となります。
ちなみに10年前の東京の最低賃金は739円です。
そう考えるとだいぶ変わってるように思いませんか?
10年前と比較すると時給が100円以上も違います。
時給が100円違うと、フルタイム勤務で1週間4,000円、年間約19万2,000円の変化です。
(週40時間、年間48週計算の場合)
これは大きいですね。
東京の例だと、2007年が739円に対し2017年10月から958円へと変わりました。
時給219円の引き上げ、10年前より約29%上がっています。
10年前、私は東京でバイトをしていましたが時給900円でした。
当時の水準で言えば高かったのですが、今は東京都の最低賃金に引っかかりますね。
終わりに:今後も賃金の引き上げが続くか
政府は去年決定した「一億総活躍プラン」などで全国の平均賃金を1,000円に達するよう、毎年3%程度引き上げていくという目標を掲げています。
今回の平均25円引き上げにより全国平均が時給848円となりました。
毎年3%の引き上げが実現すれば7年後の2024年には時給1,000円を超えるかもしれません。
今後も賃金が増えることが期待できますが、残念ながら消費税の引き上げなども予定されています。
果たして実際の生活にどれほど影響があるか注視していこうと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
大阪府の最賃欄で、2016年(現在)883円、2017(10月)906円(+26)と
なっていますが、909円ではないでしょうか。906円なら+23円になります。
高橋 実様
ご観覧そしてご指摘ありがとうございます。
ただ今、記載内容の誤りを確認し、また情報元から賃金の確認をし、訂正させて頂きました。
高橋様のご指摘通り大阪府の最低賃金は「909円(現在より+26円)」で間違いありません。
今後ともよろしくお願いいたします。
管理人 くに